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首肩の痛みや腕・指先にかけて痺れがある症例

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2025.10.29

皆さんこんにちは!自由が丘鍼灸院はりきゅうkokowaの長嶋です ^^
急に冷え込んできましたね~!地元北海道では初雪が観測されるなど、各地で冬の知らせが早くも届いています。
東京でも、急な寒暖差では風邪をひきやすい季節となりましたので、温かくしてお過ごしくださいね♪

さて、本日は首肩の痛みや腕・指先にかけて痺れがある症例についてのお話です。


症状は首肩の痛み、上肢・指先の痺れ

1か月半程前から左示指(人差し指)・中指に痺れがあり、整形外科・行きつけの整体に行っても変わらず、
1週間前に整形外科のリハビリ後、掌(てのひら)にも痺れが出るようになった為、当院のホームページを見て来院されました。

 

40代 女性 デスクワーク


【主訴】
左手の痺れ、左上肢の神経痛

【副訴】
左首肩・背中のコリ

【経過】
1か月半程前~ 左示指(人差し指)・中指に痺れ
1週間前  ~ 掌(てのひら)にも痺れ

 

所見

示指・中指は常時痺れており、触覚が鈍くなってるように感じる
・普段から枕を使用していなかった
・半年前に寝違え、当時は肩甲骨から上腕後面に痺れがあった
・今回は首肩のセルフマッサージやストレッチ後に痛めた


増悪因子
・腕を挙げた後、下げると掌が痺れる
・自分でマッサージをする時、肩上部を押すと指先に痺れ鎖骨周りを押すと前胸部に痺れや痛みが出る
・上を向くと手の痺れが増悪する
・首の振り向いたり横に倒す動作がしにくい
など、痺れの誘発因子・増悪因子が明確である。

 

鑑別

以上のことを踏まえ、手の痺れの要因としては、
①首の関節性の症状
②胸郭出口症候群
2つの原因が考えられ徒手検査を行いました。 

各種検査では、常時痺れが出ているため多少増悪が見られたものや変化がわらかないものも見られたが、

1つの検査では軽度の陽性所見見られた。

痛み、痺れなどの症状が長期間にわたっているため、疼痛回避姿勢による筋緊張の可能性もあるが、

神経が2か所で絞扼されて神経症状をきたす『ダブルクラッシュ症候群』の可能性を踏まえ治療法を検討しました。


 

経過


初回は上記を考慮して鍼灸施術。

2回目は1週間後に来院。

症状は、
・痺れは常時ではなくなった
・掌の痺れはなく示指・中指・薬指になった
など変化が見られ、施術前に再度検査を行いました。



前回は明確に出なかったルーステストなど胸郭出口症候群の検査でも陽性+となり、そちらも踏まえてアプローチ。

伏臥位になった際に出た痺れが施術中に消失しました。


症状が似ていても原因が異なることがある

今回ご来院いただいた方が、ご友人が同じタイミング、同じ症状でお悩みとのことで当院をご紹介いただきご来院されました。

・デスクワーク
・同じジム・ペースで運動習慣
・症状が似通っている
・症状のきっかけが似てる

など、共通項がいくつかあったことから、
ご来院された後『同じ原因ではないか?』と、ご友人に当院を勧めて下さりご来院の運びとなりました。 

 

それぞれの症状の類似点・相違点

当院にご来院いただく方の中には、首肩のコリや痛みとあわせて手の痺れや上肢の神経痛を伴う方が多くご来院されます。

 



今回のご紹介いただいたケースでは、
大まかな症状は似ていたものの、

・痺れや神経痛の部位

・増悪因子

・首の運動痛の有無

・徒手検査による鑑別

など、異なる点がいくつかあり

結論として、類似した症状ではあるが原因が異なる症状としてそれぞれの治療方法を検討、施術にあたりました。

当然のことながら、原因によって治療方法は異なるため、施術後、それぞれのペースではありますが症状が緩解しています。

 

症状が似ていても、、、

症状や発生した状況が似ていても、

痛みや痺れが出る要因は体の構造や解剖学的にいくつもあります。

今回のケースではお二人とも整形外科疾患として出ている症状でしたが、痺れ発生の原因は中枢神経系、循環器、内科からくるものなど注意が必要なものも多くあります。

症状が緩和するのに時間がかかるものもありますので、気になる症状がある時は、まずは専門家にご相談ください♪

 

 

 

 


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