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嗅覚障害・味覚障害の症例【新型コロナウィルス感染症後遺症】

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2025.11.26

こんにちは!自由が丘鍼灸院はりきゅうkokowaの長嶋です ^^
全国的にインフルエンザの注意報・警報が発令し、体調管理の大切さを感じる今日この頃です。



さて、緊急事態宣言やステイホームなど、新型コロナウィルス感染症が猛威をふるっていた時期からは大分時間が経過しましたが、今も新型コロナウィルス感染症後遺症でお悩みの方も少なくないかと思います。

当院へも、コロナ後遺症でお悩みの方が来院することも少なくはありません。

今回は、コロナ後遺症の中でも嗅覚障害・味覚障害で当院にご来院いただいた方のケースです。


新型コロナウィルス感染症後遺症とは?


新型コロナウィルス感染症後遺症とは、WHOでは、少なくとも2か月以上持続し、また、他の疾患による症状として説明がつかないもの、と定義されています。

 

症状としては、

・罹患してすぐの時期から持続する症状
・回復した後に出現する症状
・症状が消失した後に再び生じる症状

などがあります。(厚生労働省HPより)

 

 

代表的なものとして、

疲労感、倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、味覚障害、嗅覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下など。

 

 

後遺症はなぜ起こる? 

 

後遺症の発生のメカニズムはいまだに完全には解明されていませんが、コロナ後遺症が起こる原因として、
 

免疫機能の低下によっておきた炎症が持続してしまう

・ウィルスに対して働いた免疫が自分に対して働いてしまう(自己免疫

・ウィルスが腸内毒素を作り出しそれが現存している

神経系の機能低下

臓器への直接的な影響が残り症状が長期化

自律神経のバランスが大きく乱れる

など、いくつかの要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。

 

 

嗅覚障害・味覚障害について

嗅覚・味覚障害は、

・全く味やにおいを感じない
・味やにおいが薄く感じる
・味やにおいがいつもと違って感じる

など症状や程度は様々で、コロナ後遺症で嗅覚・味覚障害が起こる原因としては、ウィルスによる直接的な神経細胞の障害であると考えられています。

 

 

コロナ後遺症による嗅覚・味覚障害への鍼灸治療

 

当院では、コロナ後遺症へ以下の通り治療を行っていきます。
自由が丘鍼灸院はりきゅうkokowaHPより抜粋)

 

?症状が出ている部位へ直接的なアプローチ

 

嗅覚・味覚の回復を促進する効果のあるツボを使用したり、咳など呼吸器系の症状も残っているようであれば、効果のあるツボを使用して症状の緩和をはかります。

  

?免疫機能を高めるためのアプローチ

 

コロナ後遺症の原因として、免疫低下による慢性的な炎症も考えられます。


鍼やお灸は、

・血流促進により免疫に重要な白血球が循環する
自律神経が整うことで正常な免疫機能を取り戻せる
腸内の働きを強めることで免疫機能のサポートをする

というような免疫機能を整えてくれる作用があります。

鍼灸によるコロナ後遺症の根本的な改善を目指します。

 

?東洋医学に基づいた体の状態に合わせたアプローチ

 

患者さんの本質を見極め、現在の症状に対して根本的な改善を目指します。

 

例えば、この後記載するケースでは、コロナ罹患前の患者さんの状態は体のエネルギー不足『気虚』の状態。

また、嗅覚障害や咳などの症状は『』、味覚障害については『』や『』に関する症状で、

どういった状態でこれらの症状が出ているのかを見極め、東洋医学に基づいたアプローチをはかります。

 

 

52歳 女性 嗅覚・味覚障害【新型コロナウィルス感染症後遺症】


【主訴】

嗅覚・味覚障害

【副訴】

・咳
・胃痛

 

新型コロナウィルスに感染し、罹患中は高熱、咳症状。
罹患後に嗅覚はほぼすべての匂いが分からず、味覚は強い味はわかるが酸味や薄い味はわからないなどの嗅覚・味覚障害。
自然に治ると思っていたため、それほど深刻には考えていなかったが、2週間経過しても症状が変わらない為来院されました。



コロナ後遺症だけでなく、免疫機能の低下などコロナ感染症罹患前からの経過を細かく伺う

 

コロナ後遺症において治療ポイントとなる???。

問診を深掘りしていくと、今回のケースでは、

罹患前の数か月、胃痛や食欲不振の状態がいていた

・既往疾患の治療の為、免疫機能が低下した後の回復期だった

・以前よりも疲れやすさを感じていた

・コロナ罹患時の症状として緩和したものの、咳も継続して出ていた

という点から、治療方法を検討しました。


 

1週間後、2回目の来院時には、

・嗅覚はほぼ無臭だったのが、無意識化ではまだわからないが野菜をゆでたにおいや近づいて嗅げばにおいを感じるようになった

・味覚は翌朝から薄い味も感じるようになった

・咳はやや改善

・胃痛は軽減

など変化が見られました。

 

最後に

私が3年ほど前に罹患した際にも、自宅療養期間を終えた後も2週間ほどは頭がボーっとする、記憶力の低下や言葉が出ないなどブレインフォグで仕事に不安を感じるなど悩まされました。
当時の症状がその後数か月も継続していたら、、、と考えると今でも不安を感じます。

コロナ後遺症による嗅覚・味覚障害について、これらの障害によるQOLへの影響としては『食事が楽しめなくなる』ということ。

当院では、丁寧なカウンセリング、鍼、灸で皆さんの心とからだに寄り添った施術を心がけておりますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。



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