左太ももの痺れ・腰のはり【歩行時・立位で症状が強い症例】
- スタッフ
- 鍼灸/治療の事
2025.12.25
寒さがグッと深まり、冬をしっかり感じる季節となりましたね!
急な気温の変化は、ギックリ腰など急性症状を生じやすいので、皆さんご自愛くださいませ。
さて、本日は下肢に痺れ症状を感じた方の症例についてです。

70歳 男性 デスクワーク/左太もも外側の痺れ・腰のはり
【主訴】左太もも外側の痺れ
【副訴】腰のはり
数か月ほど整体で腰や太もものはりをケアするため、定期的に整体へ通院。
数日前、整体に行った翌朝から左太ももの痺れや痛みで歩けなくなった。
痛みはあるものの、歩けるようになってから整形受診・通院したが変化が見られなかったため、当院へ来院されました。
【経過】
・9月~ 整体へ2週おきに通院
・4日前 朝起きるて立ち上がると、左太もも外側に痺れ・痛みがあり歩けなくなっていた
・翌日 前日に引き続き、痺れや痛みがピークで寝た切り
・2日前 症状はあるが、休み休みなら歩けるようになった為整形受診。レントゲン検査異常なし。
・昨日 2日前、昨日と連続で電気治療の為通院するも、変化なし。
【症状/所見】
・痺れ、痛みが出る姿勢が決まっている
・痺れの出る箇所が常に同じ
・痺れの範囲が徐々に広がっている
・腰に痛みはなく、はりを感じる程度
・座位姿勢など前かがみの姿勢が楽
・普段はないが便秘などの症状がある
誘発因子:立位、歩行など腰椎伸展位
仰向けで寝る姿勢もつらく感じた
緩解因子:座位や運転姿勢など腰を深く曲げる姿勢
歩いて症状が出てもベンチで休めば楽になる
などの所見から、
・腰に原因があるのか?
・他の部位に原因があるのか?
更に原因を探っていきます。
腰の可動域の検査をすると、
・座位で伸展時に症状はなし
・立位で伸展時に症状があり
一般的には、座位では、腰椎伸展位は減少し、立位では伸展位が保たれます。
このことから、今回の症状は腰が伸展位をとることで出ている症状で、更に痛みの原因を探るため検査を行いました。
今回、太ももの痺れが出ている大腿皮神経痛の検査では陽性所見が出たものの、その検査所見があらわす上部腰椎椎間板ヘルニアを指す所見(座位姿勢、前かがみ姿勢姿勢での誘発・増悪因子)がないため、
腰椎伸展位となる関節・筋肉の緊張などを確認しながら治療方針を立てました。
【治療・経過】
今回のケースの治療では、
・患部周辺の血流の緩和
・腰椎伸展位を緩和するため、全体のバランスを整える
ことを中心に治療を行いました。
1回目
痺れ・痛みは変わらないが、来院時よりもスムーズに動ける。
2回目
2日後に来院。
痺れの範囲は変わらないが、強さが軽減。自宅まで休まずに歩いて帰れた。
また、次の来院まで会社まで通勤が出来た。
腰も反らずに立つだけなら痺れや痛みは出づらくなった。
3回目
5日後に来院。
初回、2回目には出ていた検査のうち1つは陰性、一つは陽性ではあるものの軽減した。
最後に
下肢の痺れが出ると、
・坐骨神経痛
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
など、腰やお尻に原因があるものに目がいきがちです。
実際は、
・症状が出る姿勢は決まっているのか
・楽になる姿勢は決まっているのか
・どの神経の走行に沿って症状が出ているのか
など、細かく突き詰めていくと、異なる原因や疾患によるものであったり、それによって治療方針が全く変わってしまうことなどがあります。
当院では、細かい問診によりある程度の予測を立て、患者さんに負担のない方法で検査を行い、鑑別・治療方針を立てて治療にあたります。
情報が多く調べやすい社会になりましたが、何かお悩みのことがありましたらまずは一度ご相談ください。