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前十字靭帯再建術後の『天気痛』にお悩みの方の症例

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  • 鍼灸/治療の事

2026.04.29

皆さんこんにちは!自由が丘鍼灸院はりきゅうkokowaの長嶋です ^^
日差しが温かく半袖で過ごせる日もあれば、雨天でまだ寒く感じる、、、ここ最近は、体温調整が難しく感じる季節ですね^^;

こういった時期は、

✓ 季節の変わり目や天候の変化で頭痛をしやすい

✓ 事故で痛めたところがつらい

✓ 古傷が痛む

など、『天気痛』でお悩みの方も少なくないかと思います。



今回は、手術をして改善したものの、天気痛で患部に痛みが出るという方の症例です。

 

前十字靭帯再建術後の天気痛/40代 女性


【主訴】

右膝の痛み

 

【経過】

・1年前に急に右膝が腫れ、水が溜まり整形外科受診
・整形受診から2か月後に右膝前十字靭帯(大腿後面内側の筋肉を移植)、外側半月板の再建手術
・術後のリハビリを終え、関節可動域は回復
・術後よりも減ったものの、膝に重い痛みを感じる

【増悪因子】

・安静時 術後よりも減り週1~2回くらいの頻度
・天気、季節の変わり目
・長距離歩いたり長時間立った後
・仕事中 午後~

 

 

 

1.なぜ術後に『天気痛』が起きるのか?


手術によってメスを入れた部位や、骨にトンネルを掘って靭帯を固定した箇所は、周囲の組織が硬くなりやすい(瘢痕化)傾向にあります。

 

・気圧と内圧の変化:
 低気圧になると、関節内部の圧力(関節内圧)が相対的に高まり、周囲の神経を刺激します

・血流の低下:
 寒冷や湿度の変化により、血管が収縮すると、修復途中の組織に酸素が行き渡りにくくなり、発痛物質が蓄積します

・自律神経の乱れ:
 内耳(耳の奥)が気圧の変化を敏感に察知し、交感神経が優位になることで、痛みの閾値が下がります

 

 

 

 

2.『天気痛』において鍼灸治療のもたらす効果


鍼灸治療は、単に「痛みを取る」だけでなく、身体の調整機能を高めることで天気痛に効果をもたらします。

 

■局所的な血流の改善:
患部周辺の筋肉や組織に微細な刺激を与えることで、毛細血管を拡張させます。
これにより、滞っていた血流が促進され、気圧変化による重だるさや痛みの緩和が期待できます。

 

■痛みの閾値のコントロール(鎮静作用)
鍼刺激によって脳内に鎮痛物質が分泌されるほか、脳へ伝わる痛みの信号を抑制します。

 

■自律神経の調整
天気痛の大きな要因である自律神経の乱れを整えます。
気圧変化に対する身体の過剰反応を和らげます

 

 

 

今回のケースの施術では、、


【鑑別所見】

他動で関節可動域検査をした際、関節可動域に大きな問題はなく痛みの誘発は見られない

・大腿後面内側にある筋肉を移植している為、荷重がかかった状態で階段を降りる、膝を曲げるなどの時、痛みではない「不安感」があり、触診でも筋バランスに変化が見られる

・更年期にかかり、婦人科系の症状も出ている

 

など点から、以下の治療ポイントを踏まえてアプローチしました。


【治療ポイント】

患部へは、
①鎮痛効果
②血流の改善をはかり、気圧変化による重だるさをの緩和

全身へは、
③全身のバランス調整として筋骨格系へアプローチ
④『天気痛』の要因となっている自律神経調整をはかる

 

【経過】

初回施術後、症状は大きく緩和。
頻度、範囲の縮小が見られた。


2回目施術後(1週間後に来院)
更に軽減し、雨天でも痛みが見られなくなった

3回目以降も症状に合わせて治療を継続しています

 


手術後にも患部に不安を抱える方へ

 

「手術したのに、なぜ痛むのか?」

そういった不安を抱えている方も少なくないかと思います。

メスを入れた場所は、原因こそ取り除けているものの、気圧に敏感なアンテナになるため、天候や季節の変わり目になると古傷が痛む、と考えられています。

術後の痛みや不安感がある方は、ぜひご相談下さい。






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